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「普通じゃない」はクソだったという話

考えてみた

イケスムです。僕は高校時代に一瞬だけ写真部にいたことがありました。そうです、写真撮って現像するアレです。なんかエロいでしょ。大人っぽいでしょ。でも全然エロくないんですよ。高校生ですから、被写体は女の人の裸ではありません。

 

実は写真部に入ったのは写真が好きだからってわけではなくて、一番ラクな部活を選んだ結果これになったと言うだけです。つまり写真がすきだったというわけではないんですね。サッカーで汗を流して青春というのがダルい!とまぁこんな感じのだらしない理由です。

 

とは言え、写真部に入部すれば、嫌でも色々と教わります。ブチョーさんが結構真剣に教えてくれたんです。んで色々と覚えていくと、不思議と楽しくなっていくものですね。気がついたら結構好きになっていました。

 

当時はフイルムのカメラでして、フイルムを買ってきて現像するわけです。しかも白黒フイルムだったんです。何故白黒だったのかは未だにわかりませんが、なんかそういう決まりだったんですね。カメラ屋さんで白黒フイルムを買うんですが、高校生の僕にはこれが結構高い。ちょいちょい買えるものではありませんでした。なので今のようにiPhoneで適当に写真を撮りまくる!なんてことはありません。これだ!というものを撮るみたいな感じです。

 

ある日、ブチョーさんが「次の文化祭で各自が撮った写真を展示しますのでみんな頑張ってゲージュツ的な写真を撮りましょう」と言い出しました。ゲージュツってなんだよw

 

とにかく部の決まりで僕の撮った写真が展示され、文化祭に来た人たちがそれを見ると。同じ部の同級生と「何を撮る?」みたいな話になり、色々なところに出掛けました。そして僕の頭にあったものは、「普通じゃつまらない」と言う言葉でした。なので普通じゃない写真を取ろうとしたんですね。

 

当時は、フイルムを買って写真屋さんで現像代を払って現像するのが一般的な時代で、写真を取る時は「その時の思い出を残す」みたいな感じでカメラを使っていたんだと思います。なので人物の写真は普通でした。少なくとも僕にとってはそれが普通だったんですね。なので人物を避けようと何処かで考えていたんだと思います。そこで僕が撮った写真が、マンホールの写真と大きな鉄塔です。マンホールは、道路に有るアレです。鉄塔は、たぶん電気が通っているやつで、かなりでかい感じのものです。田舎の方に行くとありました。

 

この2つの写真を文化祭に出したわけですが、ぶっちゃけクソみたいな写真だと思いました。確かにそんな写真をそれまでの人生で見たことはありませんでしたので、その意味では普通の写真ではなかったと思います。好みは人それぞれですから、それを良い写真と思う人もいるかもしれません。芸術とは、ある意味点数の付けられないものですからね。でも飾られた自分の写真を見て、僕は「こりゃ間違いなくヘボいな」と思いました。そして芸術とは、何か?について高校生ながらに考えたことがあります。

 

当時僕が出した結論は、人が見たいと思うものこそが芸術であるというものでした。例えば男性ならば女性の裸を見たいと思うでしょうし、それは芸術です。女性であればイケメンの顔が見たいと思うかもしれませんし、であるとすればそれは芸術です。こういった「見たい」と思うものに、何かしらストーリーが浮かぶものが良かったんだと思います。

 

例えば、子供が笑顔で砂場で遊んでいる写真があったとします。普通ですよね。でもそれを遠くで眺める父親の姿が写り込んでいたら、普通の写真であるのに何かストーリーが浮かびそうです。そして写真のタイトルが「片親」であるとすれば、見ている人たちの胸に何かストーリーを浮かばせることができるかもしれません。

 

つまり日常的にありふれたいわゆる普通の写真であっても、ちょいと工夫をするだけで人を引きつける写真になるんですね。なので辺に普通じゃない写真を取ろうとするとクソみたいな写真が出来上がったんだと思います。

 

まぁそんだけのはなし